連載企画
今話題の”タイパ”。愛飲家の8割が、飲酒時間にはタイパを意識しない!けれど…?― カクラボ調査隊 酒呑みに聞いた今どき事情
2023/01/26
最近注目のワードといえば「タイパ」。「タイムパフォーマンス」を略したもので、かけた時間に対する満足度や効果を表す言葉だ。特にZ世代の間で浸透しており、動画などを倍速で視聴するのもタイパを意識した行動だという。
このトレンドワードを愛飲家たちはどうとらえているのか。そこでカクラボ調査隊では、カクヤスメールマガジンに登録しているユーザーを対象に、タイパという言葉の認知をはじめ、普段の生活の中で時間帯効果を意識しているかなどを聞いてみた。
愛飲家はタイパよりコスパ重視?
まず、「タイパ」という言葉を聞いたことがあるかを聞いてみたところ、「聞いたことがあり、意味も知っている」と回答した人は全体の35%にとどまり、「聞いたことがない」が過半数を超えた。
平均年齢48.7歳(※)、お酒好きの多いカクヤスユーザーにとって「タイパ」は聞き慣れない言葉のようだが、身の回りを見渡してみると、タイパを意識したモノやコトは意外に多い。
例えば、日清食品のヒット商品「完全メシ」シリーズは、短時間で食事と栄養補給を済ませられるタイパ商品の代表格だ。また、大量の文章を短時間で内容を把握できるように、文章要約サービスが相次いで登場しているのも、高まるタイパニーズの現れといえる。
そこで、「タイパ」という言葉の意味を伝えた上で、「タイパ」と「コスパ(コストパフォーマンス;費用対効果のこと)」ではどちらの価値観が自分にとって重要かを聞いてみた。
結果は、「コスパ」が35%と「タイパ」の5%を大きく上回った。ただ、最も多かったのは「その時々によって異なる」で55%だった。
ちなみに、「どちらも重要ではない」はわずか5%。とはいえ、これだけ生産性と効率化を求める価値観がもてはやされる世の中でありながら、「重要ではない」と言い切れるのは、ある意味、潔くて興味深い。
※今回のアンケート回答者の平均年齢
飲酒時間の捻出にはタイパを意識
一つの考え方として一定の理解を得られている「タイパ」だが、お酒を飲む時にタイパを意識している人はいるのだろうか。
結果は、「意識していない」が圧倒的に多く、なんと86%にまで達した。嗜好品をたしなむ時間にタイパは無縁のようだ。
だが、少数派とはいえ、「意識している」と回答した人もいる。そこで、どんなタイパ術を使っているのかを聞いてみたところ、共通点がみられた。
「家飲み時間を捻出するために、仕事を早く済ませる」
「金曜日は早く仕事を切り上げる」
「子どもが小さいのと共働きなので、朝早く起きて食事の下拵えを終えておく、協力して掃除や洗濯など家事を済ませておいて、夕ご飯の時間をお酒タイムにあてています」etc.
つまり、お酒を飲む時間のために、他の時間を効率よく使うという点だ。一方で、お酒を飲む時間の中でもタイパを意識している人もいた。
「限られた時間内で酔いたいために、ストロング系の缶チューハイを飲む」
「2時間制の店で飲む」etc.
これらは、お酒を飲む時間も確保したいが、それ以外の時間も大切であり、そのための工夫術ともいえる。結局のところ、タイパという考え方の根底にあるのは、時間を大切にしたいという思いのようだ。
飲酒時間にタイパは求めない!
今回、タイパについてどう思うかを聞いてみたところ、さまざまな意見が寄せられた。
「これだけ情報があふれている現代、とても理解できる」
「コトにお金を消費する時代なので、こういう価値観は十分あり得る」
「これからは『タイパ』が大切な時代になるのでしょうね」
タイパという考え方に初めて触れ、「目から鱗」と納得して賛同する意見は少なくなかったが、「ある程度意識するけれど、それが全てじゃない」と反論する人も。
「無駄な時間を省くのは良い考えだと思いますが、時間をかけることでわかるものもあると思います」
「タイパを意識し過ぎると楽しめないので、ほどほどにしたほうがよいと思っている」
特に、「飲酒時間にタイパは求めない」という確固たる意見は多く見受けられた。
「お酒を飲むというリラックスの時間にまで効率を求めたくない」
「時間を忘れて飲むのが楽しいので、特に飲む時はタイパを意識しない」
「仕事では、タイパはとても大切なことですが、プライベートではあまり重要視していないです。時間が限られている時に限られた時間で酔いたいとは思わず、ゆっくりお酒を楽しむ時間があるから今日は飲もうかな…。そんな価値観です」
結論として、お酒を飲む時間を捻出するためにタイパを意識するが、お酒を飲む時間自体にはタイパを意識しない。それが愛飲家のタイパ事情のようだ。
実際、「お酒は楽しんで飲むものなので、その時間をつくるために効率的に動くのがいい」や「家事はタイパがよいに越したことはない」といった意見があった。
確かにその通り。とりわけ家事は何かと時間がかかる。買い物にまで手が回らないとお困りの際は、ぜひカクヤスのデリバリーを。即日無料配達サービスを利用すれば、家事の効率化が実現。ゆったりとした晩酌タイムを過ごせることだろう。
【調査方法】インターネット調査
【調査対象】カクヤスメールマガジンに登録しているユーザー
【調査期間】2022年12月15日(木)~12月18日(日)
【回収サンプル数】314
※構成比の数値は小数点以下第2位を四捨五入しているため、個々の集計値の合計は必ずしも100%とならない場合があります。
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