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外飲みしなくなった人は7割超え!コロナ禍の後遺症、復活のカギは?― カクラボ調査隊 酒呑みに聞いた今どき事情

2022/06/23

外飲みしなくなった人は7割超え!コロナ禍の後遺症、復活のカギは?― カクラボ調査隊 酒呑みに聞いた今どき事情

新型コロナウイルスの感染拡大を受けて発出された“まん防”こと、まん延防止等重点措置。飲食店においては時短営業を余儀なくされていたが、2022年3月21日に全国すべての地域で解除された。

あれから約3カ月。今、外飲み事情はどうなのか?

そこでカクラボ調査隊では、カクヤスメールマガジンに登録しているユーザーを対象に、外飲みに関するアンケートを実施。コロナ前との飲み方の違いについても聞いてみた。

まん防が明けても外飲み復活は3割

今回、アンケートを実施するにあたり、「外飲み」と「家飲み」の定義を定めた。まず、「外飲み」は自宅ではなく、居酒屋やバー、レストランなど飲食店でお酒を飲むこと。その際、一人だけでも、あるいは家族や友人、職場の仲間など他の人が一緒でも構わない。ただし、外で飲むとはいえ、「路上飲み」は含まない。

一方、「家飲み」は自宅でお酒を飲むことに限定した。それゆえ、「友人・知人宅での飲み会」は含まない。こちらも一人だけでも、あるいは家族や友人、職場の仲間などと一緒でも構わない。

こうした定義のもと、まん延防止等重点措置が解除されてからの外飲みの頻度を聞いてみたところ、「増えた」と回答した人は全体の34%にとどまり、約半数の51%が「変わらない」と回答した。逆に、“まん防”という制限がなくなったにもかかわらず、外飲みが「減った」と回答した人が16%に上った。

まん延防止等重点措置は令和4年3月21日をもって終了しましたが、外飲みの頻度は、3月21日以前と以後を比べるとどうですか。

アンケートを実施したのは5月26日(木)から5月29日(日)の4日間だが、この調査結果を見る限り、飲食店に客足が戻ったとは言い難い。外飲みを復活させたのは3割ほどで、飲食店にとっては厳しい状況が続いている。

在宅勤務で飲みニケーションも減少

このたびのコロナ禍によって、私たちのライフスタイルは大きく変わったが、外飲みについてはどうなのか。そこで、コロナ前(2020年2月以前)と今を比べて、外飲みでの飲み方はどうなのかを複数回答可で聞いてみたところ、圧倒的に多かったのが「外飲みをしなくなった、または頻度が減った」で75%だった。

外飲みでの飲み方は、コロナ前(2020年2月以前)と今を比べるとどうですか。当てはまるものをすべて挙げてください。※複数回答可

次いで、「少人数で飲むようになった」38%、「二次会や三次会をしなくなった」32%、「一人飲みをするようになった」17%、「1店舗あたりの滞在時間が短くなった」15%と続く。仲間と連れ立って夜な夜なはしご酒をするのは今は昔、ということか。

そこで、「外飲みをしなくなった、または頻度が減った」と回答した人に対して、その理由を複数回答可で聞いてみた。最も多かったのは「依然としてコロナ禍だから」で58%、次いで、「家飲みに慣れてしまったから」46%、「人を誘いづらいから」34%と続く。

外飲みをあまりしていない理由を教えてください。※複数回答可

コロナが収束したとはいえない現状だけに、これまでのように気軽に人を誘うのは難しく、外飲みをためらっている姿が浮かび上がる。

また、「在宅勤務が増えて、誘ったり、誘われたりもなくなった」、「リモートワークのため会社帰りの突発的な飲み会が減ったため」と回答する人もいて、いかにコロナ前は職場の“飲みニケーション”が多かったのかがわかる。

一方で、「コロナ前は無理に行っていた飲み会もあったので、回数が多くなっていたが、現在は選んで行くようになり、前と比べると回数は減ったと思う。けど快適」という人も。コロナ禍で外飲みしづらくなったからこそ、外飲みするなら、充実したひとときにしたいと考える人は少なくないようだ。

求めるのは健康志向やサブスクの店

求めるのは健康志向やサブスクの店

外飲みが低調な今、どうすれば飲食店に客が戻ってくるのか。そこで今回、「こんなお店があったらいい」「こんなしくみだったらいい」など、飲食店に対する意見を募ったところ、今の時代を感じさせるアイデアや要望が多数寄せられた。

まずは、“健康志向”だ。「糖質オフ・ゼロのアルコールだけを扱うなど、健康を意識した店があればいい」、「オーダーした料理やお酒のカロリーや糖質を今どのくらい摂取しているか教えてくれるサービス」、「ヴィーガンでも安心して楽しめるよう、認証を取得したお酒を提供してくれるお店」「お酒を飲まないのでノンアルコールの飲料を充実してほしい」etc.

コロナ禍では夜の営業時間が短縮されたことから、“昼飲み”を歓迎する意見が多かった。「昼飲みできるお店と昼飲みメニューを充実させてほしい」、「朝から飲める店」etc.

感染予防にもなるからか、“一人飲み”に関する要望も。「女一人でも入りやすい店が増えればいい」、「オンライン飲み会に使えるような一人個室も有りの店」etc.

最近話題の“サブスク”や、“ウイスキー”人気を反映した意見も目立った。「酒とつまみのコースがパックになっている月額定額の店があったらいい」、「ウイスキーの種類が豊富な居酒屋」、「もっとウイスキーの知識が深い店員さんがいるとうれしい」etc.

なかには、来店客を増やすべく、新サービスを提案する人も。「ドリンク持ち込み可、場所の提供のみなどユーザー側の利用機会に合わせた対応のできる店」、「混み具合がわかる店」、「店で提供しているお酒の詳細を閲覧でき、購入できるしくみがあるといい」etc.

いずれもなるほど納得のアイデアばかり。そしてこんな応援メッセージも。 「いまだ外飲みを敬遠する人が多いので、皆が行きたくなるようなキャンペーンを実施する。例として少人数での来店だと割引などがあれば、1人でも外飲みの回数が増えたりすると思います」

外飲みの楽しさを知っているからこそ、飲食店がかつてのように賑わうことを切に願うカクヤスユーザーなのである。


【調査方法】インターネット調査
【調査対象】カクヤスメールマガジンに登録しているユーザー
【調査期間】2022年5月26日(木)~5月29日(日)
【回収サンプル数】497

※構成比の数値は小数点以下第2位を四捨五入しているため、個々の集計値の合計は必ずしも100%とならない場合があります。

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