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緊急事態宣言解除!外飲みはお酒好きの「心のオアシス」 ― カクラボ調査隊 酒呑みに聞いた今どき事情

2021/10/12

19都道府県に出されていた緊急事態宣言が9月末ですべて解除され、東京などでは約3カ月ぶりに飲食店での酒類提供が再開された。長引くコロナ禍で家飲みが続いていたが、お酒好きの人たちの外飲みに対する意識はどうなのか。カクヤス調査隊では、提供禁止だった9月下旬に、カクヤスメールマガジンに登録しているユーザーを対象にアンケートを実施。外飲み再開にあたっての心境を聞いてみた。

※この記事(アンケート)では以下のように定義。
・外飲み=自宅ではなく、居酒屋やバー、レストランなど飲食店でお酒を飲むこと。
・家飲み=自宅でお酒を飲むこと。
なお、「路上飲み」および「友人・知人宅での飲み会」は今回は含まない。

外飲みしたいが再開にはやや慎重

そもそも外飲みと家飲みのどちらが好きかを聞いてみたところ、最も多かったのは「どちらも同じくらい好き」。次いで「外飲みのほうが好き」で、「家飲みのほうが好き」よりも10ポイント上回った。

そもそも外飲みと家飲み、どちらが好きですか。(複数回答可)

お酒が好きな人にとっては、おいしいお酒が飲めるのであれば、外飲みでも家飲みでもどちらでも構わないが、強いていうなら外飲みがいいということだろう。

実際、「同じビール、ハイボールを飲んでいても、家で飲むのと外で飲むのでは、なぜかおいしさが違う。雰囲気を含めて外飲みはおいしくて最高」というコメントが寄せられた。

一方で、「コロナ禍前は外飲みが好きでしたが、現在は家飲みが安心安全で変わりました」という意見も。長引くコロナ禍はお酒好きの人たちにも少なからず影響を与えたことがうかがえる。

今回のアンケートは飲食店の“酒解禁”が認められる直前の9月下旬に実施したものだが、その時点で世の中がどうなれば外飲みを再開したいかを聞いてみたところ、最も多かったのは「自分が暮らす自治体の、飲食店の酒類提供停止が解除されたら」だった。まさに今である。

首都圏では飲食店の酒類提供が停止されて、外飲みができない状況が続いてますが、世の中がどうなれば、外飲みを再開したいですか。(複数回答可)

ほかには、「2回のワクチン接種が終了してから」「医療の逼迫状況の緩和」「ワクチンおよび治療薬が完全に普及したら」と回答する人もいた。また、「職場の規定(同居家族以外との飲食禁止)が解除されたら」「会社のガイドラインで許可が出たら」など、勤め先のルールを守りたいと考えている人も見受けられた。

どんなに外飲みが好きでも、感染再拡大のリスクもあるため、外飲み再開には慎重になっているようだ。

飲食店を応援したい気持ちは大きく

では、実際に外飲みを再開したら、再び感染拡大させないために、どんな点に気をつけようと考えているのか。7割以上の人が「体調の悪いときには行かない」「入店したら手指消毒」と答えた。

また、「大人数では行かない」「大声で話さないようにする」も過半数を超えた。居酒屋を筆頭に飲食店が苦境に立たされている状況が長く続いているだけに、客の自分が感染して迷惑をかけるようなことはしたくない。自分でできる感染対策はしっかり行いたいという思いが現れたアンケート結果となった。

外飲みを再開したら、再び感染拡大させないために、ご自身はどんな点に気を付けようと思いますが。(複数回答可)

今後、外飲みを再開したら、お酒好きの人たちはどんなことを楽しみたいのか。圧倒的に多かったのは「その店ならではの料理」だった。次いで「一緒に行った人とお酒を飲みながらの会話」「その店ならではの雰囲気」、そして「家飲みでは味わえないお酒」と続く。

とかく“お酒を飲む”ことにフォーカスされがちな外飲みだが、実は料理あっての飲酒であり、それを外飲みの魅力にとらえている人が少なくない。寄せられたコメントの中にも、「酒と料理のペアリング」「家ではできないマリアージュ」を外飲みで楽しみたいとある。

外飲みを再開したら、どんなことを楽しみたいですか。(複数回答可)

実際は、まわりの動向を見ながら外飲みを再開する人が多いと推察される。「近しい知人がお店を経営してるがコロナで大打撃を受けているので、応援したい気持ちと会いたい想い」を抱いている人もいる。感染防止と酒提供の両立をめざしたいところだ。

人生を豊かにしてくれる居酒屋の存在

人生を豊かにしてくれる居酒屋の存在

今回、居酒屋など外飲みできる場所はどんな存在なのかを聞いてみたところ、「コミュニケーションの場所」という回答が実に多く見受けられた。

「友人と楽しく語り合える大切な場所」「普段なかなか会えない知人と腹を割って話せる場」「一緒に行く人と普段はしない会話ができるのが魅力」など、「人と人とをつなぐ場所」として位置づけている。

また、「息抜きの場所」「癒やしの場」「ストレス発散、リフレッシュできる場所」「1日をリセットする場所」など、自分自身を調える場所でもあるようだ。

「社会人として育った、会社でも家庭でもない場所。17年間の単身赴任生活を共にしてくれた、貴重な居場所」と絶賛するコメントも。

もちろん、「おいしい食べ物を食べられておいしいお酒を飲める場所」「自宅では作ることのできない美食を味わう場所」「手の込んだ料理や郷土料理を含め知らなかった味に出会う場」ととらえている人も多かった。

結局のところ、居酒屋など外飲みできる場所は、お酒好きにとって「心のオアシス」。「なくても暮らしては行けますが、あると暮らしが豊かになる気がします」という言葉に外飲みへの並々ならぬ思いが込められている。


【調査方法】インターネット調査
【調査対象】カクヤスメールマガジンに登録しているユーザー
【調査期間】2021年9月18日(土)~9月23日(木)
【回収サンプル数】426

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