連載企画

毎月の家飲み代はいくら？「贅沢なお酒」っていくらから？ ― カクラボ調査隊酒呑みに聞いた今どき事情

2022/02/09

2022年がスタートしてはや1カ月余り。なにかと出費のかさむ年末年始が過ぎ去って、ほっと一息つく2月は家計を見直す人も多いのでは？

お酒好きにとって欠かせないのが家飲みの「酒代」。先の見えない巣ごもり生活が続き、家飲みが増えそうなだけに気になるところだ。家計の状況次第では節約しなくてはならない場合もあるとか、ないとか？

そこでカクラボ調査隊では、カクヤスメールマガジンに登録しているユーザーを対象に、家飲みと家計について大調査。酒好きたちの赤裸々な状況をレポート！

毎月の家飲み代は10,000円程度

まず、家飲みの酒代は家計においてどんな支出に該当するかを聞いてみた。というのも、外飲みの酒代は「娯楽費」や「交際費」としてとらえ、「お小遣いから払う」というケースも少なくないからだ。「お酒を飲む」という行為は変わらないものの、「家で飲む」か「外で飲む」かによって意識は異なり、家計における分類も違うのではないか。

果たして、最も票を集めたのは「食費」で60％を占め、2位の「娯楽費」21％を大きく上回った。一方、「お小遣い」は9％、「交際費」は1％でごくわずかだった。ちなみに、「固定費」と回答した人は7％。「家計の状態がどうであれ、お酒好きたるもの、家飲みのお酒代は一定額必要」というユニークな一面もちらり。

では、毎月の家飲み用の酒代はどのくらいなのか。これは一転して、票がかなり割れた。今回5つの選択肢を用意したが、最も票を集めたものでも3割に満たなかった。

内訳をみると、一番多かったのが「5,000円～10,000円」29％、次いで「10,000円～20,000円」25％、「20,000円以上」16％、「1,000円～5,000円」15％、「とくに決まっていない」12％、「1,000円未満」2％という結果だった。

しかしながら、「5,000円～10,000円」の金額帯と「10,000円～20,000円」の金額帯で過半数を超えることから、カクヤスユーザーにおいては「毎月の家飲み代は食費としてとらえ、かける費用は10,000円程度」といえそうだ。

まとめ買いしてストック派は7割以上

次に、家飲み用のお酒をどのような買い方をしているのかを聞いてみた。

最も多かったのは、「ストックがなくなりそうになったら、まとめ買いをする」54％だった。次いで「飲みたいときに飲める分だけその都度買う」26％、「飲んでみたいお酒に出会ったときにまとめ買いをする」13％、「セールになったときにまとめ買いをする」5％と続く。きっかけは何であれ、「まとめ買い」をする人が多く、7割を超える。

では、どんなお酒をまとめ買いをしてストックしているのか。圧倒的に多かったのは「ビール類（ビール、発泡酒、新ジャンル）」だ。「缶ビール」と回答する人が多い中、「麦とホップ」「金麦」「淡麗」など具体的に商品名を記入する人も少なくなく、“わが家の定番常備酒”であることが推測できる。

次いで多かったのが「焼酎」で、その後「ワイン」、「ウイスキー」、「日本酒」と続く。興味深いのは、これらを同時にストックしている人が多いことだ。

つまり、どれか1種類をストックするのではなく、「ウイスキー、焼酎、缶チューハイ」などのようにジャンルを超えて常備しているというわけだ。なかには、「瓶ビール2種類、ウイスキー大ボトル、赤白箱ワイン、赤白セール買いワインとシャンパン、焼酎一升瓶、高価なもの、ちょっと高めの日本酒冷1本、紹興酒1本」という強者（？！）も。

好きな銘柄のお酒を複数ストックし、その日の気分や料理などに合わせてお酒を選ぶ。それが家飲みの醍醐味のようだ。

ワインと日本酒の贅沢基準は3,000円

ところで、「どうせお金を使うなら、“ちょっと贅沢”なものに使いたい」と考える人は少なくない。「ご褒美消費」もそのひとつ。では、“ちょっと贅沢”といったときの“贅沢”の基準はどのあたりなのか。例えば、ワインや日本酒は、いくらから“贅沢”と感じるのか。

そこでカクヤスユーザーにワインと日本酒、それぞれについて贅沢と感じる価格帯を具体的に聞いてみた（注：容量の指定はなし）。集計してみたところ、平均値に関してはワインのほうが日本酒よりも500円程度上回ったが、中央値に関しては両者ともズバリ3,000円。つまり、ワインも日本酒も3,000円が贅沢の基準のようだ。