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いま話題の「ソバーキュリアス」愛飲家もあえてお酒を飲まないときがある! 4割以上が経験― カクラボ調査隊 酒呑みに聞いた今どき事情

2022/07/07

いま話題の「ソバーキュリアス」愛飲家もあえてお酒を飲まないときがある!  4割以上が経験― カクラボ調査隊 酒呑みに聞いた今どき事情

健康志向が高まるなか、あえてお酒を飲まない人たちが増えている。巷ではそうした人たちを「ソバキュリアン」と呼び、その生き方を「ソバーキュリアス」という。

実際、酒類業界ではノンアルコール市場が拡大傾向にあり、ソバキュリアンのニーズに応えている。

そんな時代のトレンドを、お酒好きの多いカクヤスユーザーたちはどうとらえているのか。 そこでカクラボ調査隊では、カクヤスメールマガジンに登録しているユーザーを対象に、あえて飲まない生き方について聞いてみた。

「ソバーキュリアス」の認知度は1割程度だが…

いま欧米の若者を中心にトレンドとなっているのが「ソバーキュリアス」。これは、「Sober(しらふ)」と「Curious(好奇心が強い)」を組み合わせた造語で、お酒を飲める人が「あえてお酒を飲まない」もしくは「少量しか飲まない」という考え方やライフスタイルのこと。それを実践する人のことを「ソバキュリアン」という。ソバキュリアンは、体質的にアルコールが飲めない人ではなく、お酒が飲めるのに、お酒を飲まないことを前向きにとらえて、飲まない生き方を選択している人だ。

語源の由来は、英国出身のジャーナリスト、ルビー・ウォリントン。心身の健康を保つために、あえてお酒を飲まないライフスタイルを選んだ経験を綴った著書が大反響。2010年頃に「ソバーキュリアス」という考え方を提唱した。日本でも翻訳され、コロナ禍のいま、若い世代の間で話題を集めている。

そんなトレンドワードを、お酒好きが多いカクヤスユーザーはどのくらい認知しているのか。結果は、9割近くの人が知らなかった。

「ソバーキュリアス」や「ソバキュリアン」という言葉を知っていますか。

だが、「ソバーキュリアス」という言葉を認知していなくても、「ソバーキュリアス」的な飲まない選択をしている人は少なくない。というのも、宴会や家飲みのときに、あえてお酒を飲まないときがあるかを聞いてみたところ、「たまにある」が37%、「よくある」が7%で両者を合わせると44%に上ったからだ。

宴会や家飲みのときに、あえてお酒を飲まないときがありますか。

普段はお酒を飲んでいても、「あえてお酒を飲まない時がある人」は一定数いるようだ。

飲まず嫌い? ノンアル飲料は低調

そこで、「あえてお酒を飲まない時がある人」にその理由を複数回答可で聞いてみたところ、「健康になれるから」が32%、次いで「睡眠の質が良くなるから」が18%、「時間を有効に使えるから」が16%と続いた。

あえてお酒を飲まない理由を教えてください。※複数回答可

だが今回、最も回答率が高かったのは「その他」で36%に上った。選択肢に当てはまらない理由があるようだ。その内訳を見てみると、最も多かったのは「運転するから」、次いで「翌日の仕事に影響があるから」だった。「ソバーキュリアス」のようにポジティブな感情でお酒を飲まないというよりも、「飲みたいけれど飲むのを我慢する」といったややネガティブな感情が見え隠れする。

では、そうした人たちはお酒を飲まないときにどんなものを飲んでいるのか。複数回答可で聞いてみたところ、最も多かったのは「お茶」で57%、次いで「炭酸水」41%、「ジュース」24%と続く。

お酒を飲まないときはどんなものを飲んでいますか。※複数回答可

最近人気のノンアルコール飲料や微アルコール飲料は10%程度で、お茶や炭酸水とは大きく差が開いた。愛飲家にとってノンアルコール飲料や微アルコール飲料は魅力的ではないのか。だが、自由回答欄にはこんなコメントも。

「サンプルでもらったノンアルを飲んでみたら申し分のない印象で、『ありかも…』と思った」

ノンアルコール飲料や微アルコール飲料の回答率が伸び悩んだ背景には、食わず嫌いならぬ飲まず嫌いがあるのかもしれない。

お酒を飲む・飲まないも多様化の時代

お酒を飲む・飲まないも多様化の時代

今回、カクヤスユーザーにおいては、「ソバーキュリアス」や「ソバキュリアン」の認知度は低かったが、その意味を伝えた上でどう思うかを聞いてみたところ、賛否両論、さまざまな意見が寄せられた。

多くは好意的であり、「健康のために良いと思う」「健康面でメリットも得られ、一つの選択肢だと思う」「言葉は初めて聞きましたが、いま自分がちょうど、そういう考え方でお酒と付き合い始めています」「最近の自分に当てはまっていると思いました」など全面的に賛同する意見や、ソバキュリアンを自認する意見も見受けられた。

みんなのコメント

また、「本人がいいのならいいと思う」「気持ちはよくわかりませんが、たまには肝臓を休めるのはいいかもしれませんね」など、自分自身はソバーキュリアスという生き方を実践しないものの、一定の理解を示すコメントも少なくなかった。

一方で、「自分の考え方にはそぐわない」「飲まない意味がわからない」ときっぱり否定する人も。なかには、「造語をつくるほどのことなのか疑問です」「なぜわざわざ聞き慣れない名前をつけてライフスタイルを主張するのか、理解が追いつきません」など、ワードを立てることに抵抗を感じている人もいた。実際、「カタカナよりわかりやすい言葉がいいです」という意見も。

そうしたなかでキラリと光るコメントを最後にご紹介。 「いろいろな選択肢があってもいい時代だし、同席者に主義の押しつけをせず、自由に楽しめばいいと思う」まさにこの一言に尽きる。


【調査方法】インターネット調査
【調査対象】カクヤスメールマガジンに登録しているユーザー
【調査期間】2022年6月16日(木)~6月19日(日)
【回収サンプル数】393

※構成比の数値は小数点以下第2位を四捨五入しているため、個々の集計値の合計は必ずしも100%とならない場合があります。

【ソバキュリアン向け特集ページはこちら】

飲む人も飲まない人も楽しく自由に選べる時代へ ~ 「あえて飲まない」ソバーキュリアス~

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