連載企画
利用率96%!現代の生活必需品『冷凍食品』。コロナ禍でますます進化中! ― カクラボ調査隊 酒呑みに聞いた今どき事情
2022/05/26
コロナ禍で“おうちごはん”が増えた今、冷凍食品のニーズが高まり、さまざまな商品が登場している。 袋のままレンジで温めるだけで夕食の一品になるものから、下処理の手間を省いた食材まで多種多彩にあり、便利なことこの上ない。
そこでカクラボ調査隊では、カクヤスメールマガジンに登録しているユーザーを対象に、冷凍食品の利用頻度や利用シーンなどについて聞いてみた。
誕生から100年、冷食利用者9割超え
そもそも日本における冷凍食品のはじまりは今から約100年前 。1920年、北海道森町に葛原商会が魚を凍らせる冷凍庫を建設したことに端を発する(現・ニチレイフーズ 森工場)。
その後、1964年の東京オリンピックの選手村で、安全でおいしい食事を大量に提供するために冷凍食品が使われ、1970年の大阪万博でも冷凍食品を使った料理を提供したことで、一気に注目されるようになった。やがて、冷蔵庫の進化とともに、業務用だけでなく家庭用の冷凍食品も普及。より便利に、よりおいしく進化し続けている。
そんな冷凍食品をカクヤスユーザーはどのくらい利用しているのか。「よく利用する」と回答した人は43%、「たまに利用する」は41%、「滅多に利用しない」は12.6%と“利用したことのある人”は96%に上った。
それに反して「利用しない」はわずか4%にとどまった。この結果から、いかに冷凍食品が私たちの暮らしに浸透しているかがよくわかる。
では、どんなシーンで冷凍食品を利用しているのか。複数回答可で聞いてみたところ、最も多かったのは「夕食の副菜として」で59%、次いで「酒の肴として」が56%だった。「酒の肴として」に多くの票が集まったのは、お酒が好きなカクヤスユーザーらしい結果だが、コロナ禍で家飲みせざるを得ない状況が続いていることの証ともいえる。
最近ではメニューの幅も広がり、グルメ系などの高価格帯冷凍食品も登場するなどクオリティがアップ。今回のアンケートでも、「糖質制限の宅食(サービスでの利用)」という回答があった。冷凍食品の多様化が進むにつれ、利用する頻度もますます増えていきそうだ。
時短調理をかなえる忙しい人の味方
では、冷凍食品を利用して良かったと思うことは何か。複数回答可で聞いてみたところ、ダントツで多かったのは「調理時間が短縮できる」で87%。次いで「もう一品欲しいときにすぐに用意できる」で56%だった。
確かに、野菜を包丁で切るところから始めるよりも、冷凍の下処理済みの野菜を使ったほうがスピーディだ。また、レンジでチンして一品完成するなら、さらにラクチン。小さなこどものいる共働きの世帯や仕事で帰宅が遅くなる単身世帯は、帰宅後の夕食づくりが大変なだけに、時短調理がかなう冷凍食品は頼もしい味方だ。
また、「おいしい」48%、「一から作るより安い」32%という結果が示すように、おいしさやコストパフォーマンスの良さも冷凍食品の魅力といえる。
加えて、自由回答の中には「買い置きができる」、「保存できる」という意見もみられた。一般に、腐敗や食中毒の原因となる細菌は低温状態では活動できないといわれている。それゆえ、製造から販売までマイナス18度以下で管理されている冷凍食品は衛生的で安心。おいしさをキープしたまま保存がきく。
こうした利便性の高さから冷凍食品を利用する人が多い一方で、あまり利用しない人もいる。その理由を複数回答可で聞いてみたところ、最も多かったのは「欲しいものがないから」で40%だった。
かつて冷凍食品の利用には「家事の手抜き」という声もあったが、今回のアンケートでは「“手抜き”のイメージがあるから」の回答率はわずか8%。いまや冷凍食品は“手抜き”ではなく、“手間抜き”の食品であることが広く理解されているようだ。
酒の肴にぴったりの冷凍食品とは
ところで、今回のアンケートから「酒の肴として」冷凍食品を利用している人が多いことがわかったが、具体的にどんなものをお酒のお供にしているのか。おすすめのものを聞いてみたところ、「枝豆」、「フライドポテト」、「からあげ」、「ギョーザ」、「シューマイ」が“神5”だった。
なかでも、「枝豆」と「フライドポテト」についてはこんな声も。 「枝豆は流水で簡単に素早く出せる上、ブラックペッパーやガーリックソルトをふりかけて、アレンジが簡単」、「フライドポテトはそのままオーブントースターで焼くのはもちろん、チーズやミートソースをかけて焼いたり、甘辛い煮汁でちょっと煮付けたり、アレンジが豊富な素材。最近ではペペロンチーノソースで味付けしたものが好評でした」。アイデア次第でいろんな味が楽しめるのが魅力のようだ。
一方で、「白エビ刺身」、「いくら醤油漬け」、「ローストビーフ」、「牛肉のひれ煮込み」など高級志向の冷凍食品を挙げる人も。最近ではご当地グルメや有名シェフによる逸品など、味にこだわったものが増えている。買い置きしておけば、「今日はちょっと贅沢な家飲みをしたい」というときの酒の肴として重宝する。
こうした家飲み派のさまざまなニーズに応えようと、カクヤスでは酒の肴にぴったりの冷凍食品を一部店舗で取り扱っていて、順次拡大中だ。お酒同様、注文があれば1個から送料無料でデリバリーしている。家飲みをもっと楽しく、より豊かな時間にするために、ぜひ一度試してみては?
【調査方法】インターネット調査
【調査対象】カクヤスメールマガジンに登録しているユーザー
【調査期間】2022年4月27日(水)~5月1日(日)
【回収サンプル数】231
参考資料:一般社団法人 日本冷凍食品協会「冷食ONLINE」冷凍食品の歴史
※構成比の数値は小数点以下第2位を四捨五入しているため、個々の集計値の合計は必ずしも100%とならない場合があります。