連載企画
2022年のバレンタイン、大人も実は盛り上がってる?! ― カクラボ調査隊 酒呑みに聞いた今どき事情
2022/02/01
2月といえばバレンタインデー。お菓子業界が仕掛けたプロモーションと知りつつも、この時期になるとソワソワしてしまう人も多いのでは。
かつては女性から男性へ贈るのが一般的だったバレンタインチョコも、最近では友達同士で贈り合う“友チョコ”や、自分への“ご褒美チョコ”などもあり多様化している。
そこでカクラボ調査隊では、カクヤスメールマガジンに登録しているユーザーを対象に、今年のバレンタインデーの予定や希望するギフトについて聞いてみた。
7割以上がパートナーにギフトを贈る予定
そもそもバレンタインデーは、西暦3世紀の頃、ローマ皇帝クラウディウス2世が強兵策のひとつとして兵士たちの結婚を禁止していたことに端を発する。
キリスト教の司祭であったウァレンティヌスは愛の尊さを説いて皇帝に反抗したため、2月14日に処刑されたが、その勇気ある行動を讃えてウァレンティヌスを「聖バレンタイン」と呼ぶようになったとか。
その後、14世紀頃から恋人同士が贈り物を交換するイベントとして世界各国で定着。日本では、お菓子業界がバレンタインデーに絡めたプロモーションを実施したことで、2月14日には“女性が男性にチョコレートを贈る”スタイルが1958年頃から徐々に浸透していった。
※ バレンタインの起源は諸説あります。
そんな日本独自の文化に発展したバレンタインデーだが、お酒をこよなく愛するカクヤスユーザーたちはどうとらえているのか。
まず、今年のバレンタインデーに贈り物をあげたい(または、もらいたい)かどうかを聞いてみたところ、61%が「はい」と回答。「乗り気ではないが、あげる(または、もらう)予定」と回答した人も含めると、7割以上が今年のバレンタインデーに参加する予定であることがわかった。
そうした人たちを対象に、誰に贈り物をあげるのかを聞いてみたところ、圧倒的に多かったのが「パートナー(恋人、夫、妻)」74%で、次いで「家族」24%だった。「義理チョコ」の代名詞ともいえる「職場の同僚(上司、部下を含む)」は13%と振るわなかった。コロナ禍でリモートワークが進んでいることも関係しているのかもしれない。
意外なところでは、「推し声優」という回答も。若い世代を中心に広まっている“推し活”の影響がここにも現れているようだ。
ギフトの主役はチョコレートとウイスキー
次に、どんなものをあげたい(または、もらいたい)かを聞いてみた。最も多かったのは、「チョコレート」で、次いで「ウイスキー」、「チョコレート以外のスイーツ」、「ワイン」と続く。「お花」や「ハンカチなどの雑貨」は極めて少数だった。
「バレンタインデーといえばチョコレート」という公式がしっかりと根付いているなか、2番目に「ウイスキー」が挙げられているのは、チョコレートとウイスキーの相性が良いからだろう。実際、チョコレートの中に少量のウイスキーを入れた「ウイスキーボンボン」があり、大人のチョコレートとして知られている。
「子どもの頃、ウイスキー入りのチョコをもらい、すごい味がした記憶があります。笑」という衝撃の思い出を披露してくれた人も。
大人になってからは、「ウイスキーとのマリアージュを意識したチョコレートをくれたときは特にうれしかったです」、「バレンタインの時にバランタインのウイスキーとチョコをあげました」といったように、ウイスキーは大人のバレンタインデーにおける名脇役になっている。
では、今年のバレンタインデーにギフトをもらったら、3月14日のホワイトデーにお返しをするかを聞いてみたところ、実に87%が「する」と回答。こちらもバレンタインデー同様、お菓子業界によるプロモーションがきっかけの日本独自の習慣だが、「いただいたら、お返しする」という義理堅い日本人の特性もあるのか、広く浸透しているようだ。
バレンタインデーにまつわる悲喜こもごものエピソード
今回、バレンタインデーにまつわる忘れられない思い出を募集したところ、悲喜こもごものエピソードが寄せられた。
「手作りをして大好きな男子を呼び出して渡した35年前(笑)。よく勇気あったねと今は思えます」、「学校の机の中にチョコが入っていたこと」など、中高生時代の甘酸っぱい思い出を語る人もいれば、「下駄箱を毎年チェックしていたが入っていたことがなかった」、「この件に関しては良い思い出など皆無!」という触れたくない過去(?)を持つ人もちらほら。
一方で、父と娘ならではのエピソードも見受けられた。「娘から初めてもらったバレンタインはうれしかったです」と喜ぶ人もいれば、「昨年、初めて好きな男の子にチョコを作っている娘を見て、うれしくも少し切ない気持ちになったのを覚えています」と複雑な思いを打ち明ける人も。
また、カクヤスユーザーだけに、お酒にまつわるエピソードを挙げた人が少なくなかった。
「お互いに生チョコを作って送りあったら、2人とも同じウイスキーを入れた生チョコを作ってました。山崎12年の生チョコはとっても贅沢でした」、「自分では選ばないお酒をもらい、その味がとてもおいしく、自ら嗜好を狭めていたことに気付かされました。このことが今でも印象的に残っています」etc.
今年のバレンタインデー、定番のチョコレートもいいが、パートナーがお酒好きなら、お酒をプレゼントするのもよいのでは?
【調査方法】インターネット調査
【調査対象】カクヤスメールマガジンに登録しているユーザー
【調査期間】2022年1月13日(木)~1月16日(日)
【回収サンプル数】459