連載企画
新米の季節到来!お酒好きはごはんとお酒を一緒に食べる? ― カクラボ調査隊 酒呑みに聞いた今どき事情
2021/09/30
秋に入り、いよいよ新米の季節が到来! 炊きたての白いごはんは格別のおいしさだが、新米であれば尚のこと。だが最近では、健康志向の高まりからごはんなどの炭水化物を避ける人が多いとか。また、お酒好きの人はごはんをあまり食べないというイメージもある。そこでカクヤスメールマガジンに登録しているユーザーを対象に、本当のところはどうなのか。さらに、ごはんに対するこだわりについても聞いてみた。
※この記事での「ごはん」は、「白米、白ごはん」とする。
ごはんは好きでも食べない派が7割
そもそもごはんが好きかどうかを聞いてみたところ、実に9割以上の人が「好き」と回答した。ここまで日本人に愛される食材はそうないだろう。「日本のごはんは世界一」「日本人はお米なしでは生きられない」など、ごはんを讃える声が多数寄せられた。
だが、どんなにごはんが好きでも、お酒を飲むときはごはんを食べない人は多いようだ。まったく「食べない」派は35%、基本的に食べないが「たまに食べる」派は35%。両者を合わせると70%となり、「食べる」派の30%を大きく上回る。
食べない理由について聞いてみたところ、「お酒を飲むことを優先したいから」が最も多かった。「お酒とおつまみでおなかがいっぱいになって、お酒の楽しさが半減してしまうから」「お酒があればごはんは必要ないから」といった“お酒至上主義”派がいる一方で、「寿司の時は別」「海鮮丼やチャーハンは食べます」という“メニュー次第”派も。
もちろん、昨今の健康志向を踏まえ、「糖質やカロリーを気にしているから」という回答も多かった。「糖質の低いお米が欲しい」「食っても太らない米の開発をしてください」「糖質を気にせずにいっぱい食べたい!」というコメントには切実な思いがにじむ。
お酒も好き、ごはんも好き。でも、おなかはいっぱいになるし、食べ過ぎは健康にもよくないし…。悩める姿を伝えるのがこちらのコメント。「焼肉を食べに行くといつも悩むのが、お酒で楽しむか、ごはんと楽しむか。永遠のテーマです」。同感する人もきっと多いはずだ。
されどごはんへのこだわりはハンパなく
次に、ごはんに対するこだわりを聞いてみたところ、まず“推しブランド米”を挙げた人は半数近くいた。しかも、単に「コシヒカリ」や「あきたこまち」などの品種を挙げるのではなく、「新潟・小国町産 棚田米コシヒカリ」「高山産龍の瞳」「有機栽培米宮城県つや姫」「島根県産仁多米」など産地名を含めた銘柄で回答した人も少なくなかった。まるでワインのような嗜好品を思わせる。
一方で、「ごはんのおいしさはほぼ炊き方で決まる。ブランドじゃない」という意見も。8割以上の人は電気炊飯器を使って炊いているようだが、「電気炊飯器はガス釜に勝てない」「土鍋で炊くのが一番おいしい」「一手間かかりますが、バーミキュラで炊いたごはんは一味違う」など、炊き方にこだわっている人もちらほら。
さらには、「米の洗い方で、ごはんの味が大きく変わる」「水が肝心。実家の井戸水で炊くととてもおいしくなる」「銘柄よりもほどほどのものでも精米したてのほうがおいしい」「無農薬天日干しのお米が最高!」など、炊き方以外にもそれぞれ一家言があるようだ。
“ごはんのお供”についても然り。納豆、卵、明太子、梅干しetc. 選ばれた理由は「おいしいのと健康に良いから(納豆)」「必ず冷蔵庫にあるから(卵)」「お米の甘さと明太子の辛さが絶妙なハーモニーを醸し出しているから(明太子)」「食欲が増進することと、賞味期限がないこと(梅干し)」などいろいろあるが、結局のところ「ごはんに合う」というのが最大の理由のようだ。なかには、「つまみにもなるから」と刺身や塩辛、漬物を挙げる人も。さすがお酒を愛するカクヤスユーザーならではのアンケート結果となった。
家族との思い出につながるソウルフード
今回のアンケートでは、ごはんに対して熱く語る人が実に多かった。「炊きたてが一番!」という人がいる一方で、「炊きたてよりも1時間ぐらい過ぎてからが好き」もいれば、「かためが好き」という人に対して「いつもやわらかめに炊く」という人もいる。
また、「白米だけではなく、五分つき・七分つきも多用している」「白米だけにこだわらず、健康のために玄米や五穀米も食べている」という人もいれば、「白米で白米を食べられるくらい白米は好き」という人も。まさに、たかがごはん、されどごはん。ごはんへのこだわりはひと言では語り尽くせない。
加えて、ごはんにまつわる思い出もたくさん寄せられた。特に印象的だったのは、「母が作ってくれたおにぎりやお弁当が懐かしい」「一粒も残さないで食べるというのが祖母の教え」「祖父母、父母と兄弟で食べるごはんはおいしかった」など家族を懐かしく思い出すエピソード。ごはんは郷愁を覚えるソウルフードなのだろう。
このたびのコロナ禍でごはんを食べる頻度が増え、改めてごはんを見直した人も少なくない。新米の季節が始まった今、お酒好きの人もたまには休肝日と称して、「日本が誇る、絶大な食材」を心ゆくまで堪能してみては。
【調査方法】インターネット調査
【調査対象】カクヤスメールマガジンに登録しているユーザー
【調査期間】2021年8月24日(火)~8月29日(日)
【回収サンプル数】1,534