連載企画
【カクラボ調査隊】いよいよ桜が開花!コロナ禍で悩める2021年の花見事情
2021/03/15
春といえば桜、桜といえば花見。日本で暮らす人にとって、花見は春の一大イベントの一つだ。だが、コロナ禍で花見に対する意識にも変化がみられる。そこでカクラボ調査隊では、カクヤスメールマガジンに登録しているユーザーを対象に、2021年今年の花見の予定やその行い方についてアンケート調査を実施した。
半数近くの人が
2021年の花見に否定的
日ごとに寒さがやわらぐ今日この頃、桜の開花が気になる人も多いはず。日本気象協会によれば、2021年の開花は全国的に平年よりも早いとか。待ちに待った春の訪れに心も浮き立ち、花見に出かけたくなるが、新型コロナウイルスの影響でためらう人も多いことだろう。
今回のアンケート結果によると、これまで(コロナ禍以前)花見をしていた人は、「たいていしていた」と「必ずしていた」を合わせると72%にも上る。それが一転、2021年に関しては、緊急事態宣言が解除されたとしても、花見を「する」と回答した人は32%と激減。代わって、「花見をしたいが自粛する」と「しない」を合わせた“やらない派” が45%にまで達し、“やる派”を上回った。
また、2021年の花見についてどう思うかを問うたところ、「やるべきではない」が45%で、「感染対策を行えば、やってもよい」の33%を上回った。このアンケートが行われたのは2月後半のこと。1都3県の緊急事態宣言が再延長された今、これらの開きはさらに大きくなっている可能性がある。自分事としても、客観的に見ても、2021年の花見に対して否定的なのがうかがえる。
ちなみに、「マスコミの報道次第」「人目に触れないように、ひとりでこっそりと」という記述回答もあった。新型コロナウイルスへの感染もさることながら、花見をすることで他人からどう思われるか、“人の目”が気になるのだろう。「わからない」という回答を選んだ背景にも、同様の懸念があるのではないかと推測される。
ニューノーマルな花見は
“飲食せずに、こぢんまりと”
新型コロナウイルスの影響は、花見の行い方にも及んでいる。コロナ禍以前は、半数以上が宴会を行っていたが、2021年は控える傾向にある。
食事中の会話によって飛沫感染リスクを高めることから、「黙食」という言葉まで生まれる今、飲食を伴うお花見は避けたほうがよいと考えている人が少なくないようだ。
それを裏付けるかのように、「人の少ない場所を選んで、飲食を伴わない散策という形で行う」「屋外だとしても不特定多数が飲食している空間ではしない」といった記述があった。
一方で、「家のベランダから」「自宅から見えるので、自宅にて行なう」という回答も。わざわざ遠くまで出かけるのではなく、ステイホームで花見を楽しもうというわけだ。
そうしたなか、「サイクリング花見」という一風変わった回答もあった。コロナ禍での運動不足の解消にもつながり一石二鳥かもしれない。
また、これまでは一人での花見は少数派だったが、2021年は約2割の人が「一人で」と考えている。「夫婦二人で」「犬と」という記述もあり、身近な人とこぢんまりと楽しむのが、ニューノーマルな花見といえそうだ。
おうちで、オンラインで
ちょっと豪華が2021年流
今回のアンケートの記述回答で印象的だったのは、花見の在り方についての厳しい意見も見受けられたことだ。
「桜の下でブルーシートを敷いて宴会という形式自体、やる意味がわからない」「花を静かに愛でるだけで十分。日本のようなどんちゃん騒ぎの花見は、欧米ではその習慣がなく、奇異に思われる」「家族とならよいが、会社勤めをしているなら、絶対に複数人での花見は止めてほしい」etc. “花見といえば宴会”というイメージが強く、実際そうした報道も多いことから、このような意見が出るのだろう。
一方で、宴会のできる日を心待ちにしたり、なんとかして2021年ならではの花見をしたいと工夫を凝らしたりする意見も数多く寄せられた。
「お花屋さんで桜を買って、自宅に飾って家族で飲み会」「ネットで、地方の名産料理やつまみなどと銘酒をお取り寄せ。少し豪華なものを用意して、家で動画をみながらエアー旅行(花見)をする」「友人とはオンライン飲みで、ホテルの豪華なテイクアウトやデリバリー、通販などで盛り上がる」etc.
長引くコロナ禍の日々を少しでも心地よく楽しく過ごそうとする姿が浮かび上がるアンケート結果となった。
【調査方法】インターネット調査
【調査対象】カクヤスメールマガジンに登録しているユーザー
【調査期間】2021年2月18日(木)~2月23日(火)
【回収サンプル数】1,198