連載企画
全国旅行割スタート!秋の旅行はどうする?愛飲家が行きたい旅行先ランキング発表。 ― カクラボ調査隊 酒呑みに聞いた今どき事情
2022/10/06
秋の行楽シーズン到来! 依然としてコロナ禍ではあるものの、2021年までのような行動制限もないため、「この秋は旅行を…」と考えている人も少なくないのでは?
折しも東京では、旅行支援策の一つである都民割「もっとTokyo」が実施されているが、10月11日からは「全国旅行支援(全国旅行割)」も開始 (※1)、旅気分を盛り上げている。
そこでカクラボ調査隊では、カクヤスメールマガジンに登録しているユーザーを対象に2022年秋シーズンの旅行について大調査。あわせて、愛飲家たちが憧れる理想のツアーについても聞いてみた。
※1 都道府県による
今秋旅行するならグルメ×温泉
まず、2022年秋シーズンに旅行する予定があるか、あるいはすでに旅行したかを聞いてみたところ、「旅行した」は14%、「旅行する予定がある」は27%で、両者を合わせた「旅行する」派は41%となった。アンケートを実施したのは9月中旬だが、その時点で「旅行する予定はない」36%を5ポイント上回っている。
10月11日からはGoToトラベルに代わる旅行需要喚起策「全国旅行割」がスタートすることを考えると、「まだ決めていない」と回答した23%も今後旅行に前向きになると推測できる。コロナ禍になって三度目の秋を迎えているが、新規感染者数の高止まりは続いているものの、旅行意欲は高まっているようだ。
では旅行するなら、秋シーズンにはどんな旅行をしたいかを複数回答可で聞いてみたところ、最も多かったのは「グルメ、食べ歩き」65%だった。次いで、「温泉」60%、「観光地めぐり」38%、「何もせず、のんびりする」25%だった。
秋ならではの「紅葉狩り」や「フルーツ狩り」、コロナ禍で人気に拍車がかかった「BBQやキャンプ」は10%台と低調だった。
コロナ禍で旅行を自粛せざるを得ない期間が長かっただけに、久しぶりに旅行するなら、目的をもってアクティブに行動するよりも、おいしいものを食べてのんびり温泉につかるといった“心と体の癒やし”を求めている人が多いようだ。
この秋人気の旅行先は北海道
海外旅行のハードルが依然として高い今、注目されるのが国内旅行だ。そこで、2022年秋シーズンに行ってみたい都道府県を一つだけ挙げてもらい、その理由も聞いてみた。人気の場所をランキング形式で発表すると―――。
第10位は鹿児島県。理由は「温泉が多く、砂風呂が魅力だから」「嘉之助蒸溜所やマルス津貫蒸溜所あり、焼酎の酒蔵も充実しているため」など、お酒と温泉が決め手のようだ。
第8位は東京都。「いろんなお店があるから」という一方で、「あまり遠出したくないから」という理由も。
同率第8位は石川県。「お魚もおいしそうだし、見どころもたくさんあるので」「以前、同じ季節に行って非常に良かったから」という理由のほか、「良い酒蔵があるから」という声も。
第7位は長野県。「軽井沢に紅葉とグルメ旅」「アニメのモデルになった場所があるから」「そばなど、食べ物がおいしいため」etc.
第6位は沖縄県。「温かく、海が綺麗な所が好きだから!」「海の透明度が素晴らしいから」など海の魅力を挙げる人が多々。
第5位は静岡県。「近くて行きやすいから」「近場の温泉だから」など都心からのアクセスの良さが大半を占めた。
第4位は山梨県。「富士山」を理由に挙げる人が多い一方、「白州蒸溜所」や「ワイナリー」があることを理由にしている人も多い。
第3位は神奈川県。「コロナ禍なので、近場の箱根」「鎌倉へ遊びに行きたい」「桜木町あたりの新名所を見てみたい」など、東京近郊で観光名所が多いことが人気の理由だ。
第2位は京都府。「紅葉が綺麗だから」「紅葉とお寺のコントラストが素晴らしいから」「古都の秋を楽しみたい」など紅葉推しが圧倒的。
そして第1位は北海道。2位以下を大きく引き離してダントツのトップだ。「食べ物がおいしくて自然が雄大だから」など納得の理由がズラリ。なかには「余市や厚岸などの蒸溜所見学に行ってみたい」という人も。お酒の好きな人が多いカクヤスユーザーだけに、お酒づくりを間近で見られる蒸溜所見学は大きな魅力のようだ。
実際、「ウイスキー工場見学」や「ワイナリー見学」を経験した人は3割以上に上り、「ビール工場見学」においては4割を超えたのは注目に値する。
愛飲家が憧れる理想のツアーとは
そこで今回、お酒に関する旅行をするなら、どんな企画に興味をもつかを聞いてみたところ、実にさまざまな意見が寄せられた。
「3大ビール工場めぐり」「クラフトビール醸造所ツアー」「お酒を楽しむ観光列車」「グルメと蒸溜所めぐり」など、そのままツアー名になりそうな旅行プランが続々。
「トイレ付きの観光バスでの朝から飲み放題、酒蔵や工場見学」の「トイレ付き観光バス」や、「ワイナリーの地域で巡回シャトルバス的なものがあれば、気兼ねなく何軒も立ち寄れそう」の「巡回シャトルバス」、あるいは「ウイスキー工場見学とカスクオーナー※になれるのがセットになったツアー」の「カスクオーナー」など、お酒好きならではの視点が生かされたアイデアには思わず膝を打ちたくなる。
「飲み放題」、「飲み比べ」、「試飲」、「工場見学」、「酒蔵めぐり」はパワーワードだが、その一方で「体験」や「学び」も見逃せないワードだ。
「原酒をオリジナルブレンドして自分だけのウイスキーを作る体験ツアー」「醸造家の裏話などが聞けたら楽しい。ビールづくり体験もしてみたい」「地元の蔵元が一堂に集まって、試飲とおつまみのペアリングセットなどが体験できるイベント」「お酒の知識や飲み方などマナー講座も受けたい」「ウイスキーづくりツアー。配合と樽詰を行うツアーで、最終的には5年間熟成したものが自宅に届く」etc.
飲んで、食べて、学んで、お土産もあり。それが、お酒好きを大満足させる旅行の方程式のようだ。
※ ウイスキーを樽単位で購入できるサービスのこと。
【調査方法】インターネット調査
【調査対象】カクヤスメールマガジンに登録しているユーザー
【調査期間】2022年9月12日(木)~9月15日(日)
【回収サンプル数】330
※構成比の数値は小数点以下第2位を四捨五入しているため、個々の集計値の合計は必ずしも100%とならない場合があります。